講座・イベント

2009年9月 竹下景子 トークと朗読

創立100周年に向けた企画のトップバッターを引き受けてくださったのは、映画・テレビ・舞台のほかに社会的分野でも活躍中の竹下景子さん(77文社)、そしてトークはアナウンサーの好本恵さん(76文日)と、同時代を女子大キャンパスですごしたお二人でした。

竹下さんによる朗読、宮沢賢治の『どんぐりと山猫』では登場人物のせりふが巧みに読みわけられ、豊かな方言の表現によって、場面を思い浮かべることができました。『永訣の朝』では先の雰囲気から一転し、感情を抑えた静謐で澄み切った表現に満場の聴衆が心打たれ、目頭をそっと押さえる人も見受けられました。美しい日本語の響きに心地よくひたることができたひと時でした。

竹下さんと好本さんとのトークでは、同世代同士の軽妙で息の合ったやりとりが進み、会場は和やかな空気に包まれました。お二方とも仕事と家庭の両立にはご苦労なさったそうですが、それぞれに今日まで努力、工夫を重ねてこられたとのことでした。そして、それを支えてくれたのは東京女子大学で知らない間に身に付いた「リベラル・アーツ教育」であり、「SS:サービスアンドサクリファイス」の精神であろうと語ってくださいました。

お二方の才能とお人柄に魅了された250名ほどの聴衆は、今後のご活躍を念じつつ散会となりました。

講座・イベント名 2009年9月 竹下景子 トークと朗読

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