支部
ウクライナへ思いを寄せて
2025年11月2日Saal194にて、ウクライナのチェリスト、グリブ・トルマチョブさんとピアニストの村田果穂さんをお迎えし、第45回筑波嶺会例会「ウクライナに思いを寄せて」が開かれました。
つくばの街路樹が美しく彩りはじめる中、同窓生22名、一般の方24名で、チェロとピアノの美しい音色を楽しみました。
グリブさんはバッハを思わせる風貌で、31歳と思えない風格をもち、またチャーミングな笑顔で、気さくに日本語もお話しされる魅力的な方でした。美しいピアニストの村田果穂さんとの息もぴったりで、チェロとピアノが奏でる深い尊い音色は会場に集まった方々の心に染み渡っていきました。
誰もが知っているサン=サーンスの「白鳥」、「ハウルの動く城」は情景が絵のように浮かび、「母の教えたまいしうた」は亡くなった母との幼い頃の記憶を懐かしく思い起こさせてくれました。
グリブさんは2023年に戦禍を逃れて来日されたそうです。
坂本龍一さんが世界平和をよびかける音楽活動をしているイリア・ポンダレンコさんと一緒に作った「piece for Illia」、グリブさんの友人の作曲家、カテリーナ・パラチョバさんが離れ離れになった夫や、戦争で日常生活を奪われた家族に思いを馳せて作った「Ode EDA」を聴き、最後に「見上げてごらん 夜の星を」をチェロ伴奏で、皆で合唱しました。
こんなに美しいものがこの世にはあるのに、なぜ誰も望まぬ戦いが起こり長引き、ウクライナや紛争の地域の人々が苦しまなければならないのかと心が痛みました。
でもグリブさんは「友人が作曲した曲ははじめは暗い、でも最後は希望を感じさせて終わる」とおっしゃっていました。
「見上げてごらん 夜の星を ボクらのように名もない星がささやかな幸せを祈ってる」と歌にあるように、私たちも一緒に祈り、世界から小さな光が集まり、ウクライナを照らし、本物の希望がウクライナに訪れますように…と願わずにいられない音楽会でした。
音楽会の後は、懐かしい皆様とお茶を飲みながら和気あいあいと過ごしました。懐かしいといっても大学在学中は、お話ししたこともない方たちです。
それなのに何年も親しくしてきたかのように話が自然と盛り上がり、話題は尽きず、名残惜しい閉会の時間となりました。
同窓というのは本当に不思議で、温かくて、有難いものだと感じた幸せな1日でした。
茨城筑波嶺会支部長 國岡由加利
演奏するグリブさん
演奏するグリブさんとピアニスト村田果穂さん
チェリスト・グリブさんを囲んで、参加者全員で