支部

2023/10/21 2023年度 愛知支部活動報告

  • 報告

2023年10月21日(土)、名古屋市のアーク栄サロンホールにて、4年ぶりの支部総会を開催しました。
支部長の挨拶と会計報告の後、元宝塚歌劇団雪組で、現在はソプラノ歌手として活動する桜良花嵐さん、名古屋市で合唱の伴奏活動をなさっているピアノ演奏者の安田和恵さんをお迎えして、サロンコンサートを行いました。岐阜支部、三重支部からの参加者も加え、計47名が参加しました。
コンサートは、1.欧州の歌曲、2.日本の秋の歌曲、3.ミュージカル「エリザベート」・オペラ「蝶々夫人」の三部構成になっており、それに合わせた美しいドレス姿の早着替えも!
欧州の歌曲は歌詞の説明もあり、原語で歌われていても情景が浮かんできて、ペパーミント色のドレスのように清らかで心に響く歌声でした。
日本の歌曲は秋を思わせる深い紅色のドレスで、しっとりとした日本情緒を感じる雰囲気で歌われました。「荒城の月」は、宝塚音楽学校に合格した時の思い出の曲だそうです。
最終ステージで桜良さんが赤いドレスで登場なさると、思わず皆さんから感嘆のため息がもれました。「子どもの頃からよく聴いていて、大好き」という「エリザベート」の「私だけに」は、自信と希望に満ちたシシイそのものでした。
次の「私が踊る時」で、歌いながら客席後方から現れたのは、桜良さんの弟EISUKEさん! 「エリザベート」の中でも有名なデュエット曲を、情感を込めて歌い上げてくださったお二人に、驚きと感動の拍手が湧き起こりました。彼は東海高校カヅラカタ歌劇団出身で、2023年夏まで劇団綺畸(きき)に所属し、歌や演劇の活動をしていた方です。
劇団綺畸といえば、東女哲学科の如月小春さんが1976年に設立し、現在は東大と東女のインターカレッジ演劇サークルになっています。このご縁で、桜良さんが弟さんに声を掛けたそうです。会場の同窓生に当時のことを尋ねると、多くの方が劇団綺畸のことをご存知でした。当時、観劇したという方もいらして、40年以上も前の話を聞いたEISUKEさんも感慨深い様子でした。
そして、この話題で盛り上がった会場の雰囲気を一気に変えたのは、桜良さんのプッチーニ「蝶々夫人」の「ある晴れた日に」。この歌曲に込められた蝶々夫人の純粋さ、切なさについての解説がありました。ピアノの演奏が始まると、瞬時に役になりきり、美しい手の表情に加え、圧巻の歌唱力で私達を魅了してくれました。
最後のプログラムが終わると、盛大な拍手を受けながら桜良さんがステージに再登場。アンコール曲として用意されたのは、なんと東京女子大学の校歌でした。「有名な山田耕筰氏が作曲した校歌なので、ぜひ皆さんと合唱したい」との提案があり、安田さんが大学のHPから耳コピーされたピアノ伴奏に合わせて、全員で歌いました。こうして会場の一体感が最高潮になったところで、集合写真を撮影し、閉会となりました。 
参加者からは「素敵な素晴らしいコンサートで感激した」「明日からも頑張ろうという気持ちになり、元気をもらえた」「いつまでも聴いていていたかった」「思い切って来て良かった」「卒業後、初めて校歌を歌ってキャンパスに思いを馳せた」「写真と共に心に刻む記念の日となった」などの感想をいただき、音楽とエンターテイメントの持つ力を実感いたしました。
桜良花嵐さんからも「皆様が温かく見守ってくださったので、楽しく演奏させていただき、幸せでした」というメッセージが届きました。
この日、会場にお越しくださった皆さまのおかげで、無事に支部総会を開催できましたこと、役員一同心より御礼申し上げます。

集合写真

集合写真

コンサートチラシ

コンサートチラシ

Page Topへ