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2018年 関西園遊会

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2018年11月5日、関西園遊会を大阪で開催いたしました。
会場となった旧桜ノ宮公会堂は、1935年に明治天皇記念館として建設されました。重要文化財である正面玄関は、1870年に建設された造幣寮(現造幣局)の金銀貨幣鋳造所のものを移築したとのことで、重厚感漂う歴史的な建造物です。
当日は小春日和の心地よい陽気となりました。同窓会本部小島副会長にもご出席いただき、計48名の同窓生とそのご家族が集いました。

兵庫県立大学准教授の木村玲欧先生を講師にお迎えし、「災害・防災の心理学ー21世紀を生き抜くための心構えと実践」というテーマでご講演いただきました。災害に備えて、日ごろからどのようなものを用意、備蓄しておいたらよいかという具体的なことはもとより、災害時に起こりがちな人間の行動とそれを防ぐための心構えを、心理学の視点から分かりやすくお話いただきました。
特に今年は大きな災害が頻発しました。「災害はいつでも起こりうるという認識」や「大災害の時代を生きていく覚悟」を持つことが今の私たちに求められています。各自が「自分たちに身近なこととして、自分に引き付けて考える。自分たちに直接関係する事柄でなくても、自分たちそのもののことのように意識すること。」という“わがこと意識”を持って災害に備え、自分の身は自分で守る行動をする。聞けば当たり前のことなのですが、実際にはそれがなかなか難しく、自分は大丈夫と思ってしまう傾向が人間にはあるとのこと。木村先生のお話を伺って、防災に対する意識を新たにいたしました。

講演のあと会食に移りました。前回の園遊会と同様に、今回も卒業年度が近い方が同じテーブルを囲むようにしましたので、再会を喜ぶ声が聞かれたり、懐かしい思い出話に花を咲かせたりと、あちらこちらで楽しい交流が繰り広げられました。会食中、東京女子大学が公開している大学の建物紹介の動画をスクリーンに上映しました。新しい建物が増えた現在の大学の姿に驚くとともに、本館、東校舎、西校舎など昔と変わらない建物が映し出されると、皆様懐かしんで見ておられました。最後に校歌とカレッジヒムを歌い、閉会となりました。

お忙しい中ご参加くださった皆様、会の開催に向けてご協力いただいた方々に、心より感謝申し上げます。

参加された方から後日、「思いがけない再会や新しい出会いがあって、とても楽しい同窓会でした。」というお声をいただきました。同じ学び舎で学んだという共通項があることで、久しぶりの再会でも今までの時間をすぐに取り戻し、初対面でも打ち解けて話が弾みます。
これからもいろいろな形で同窓生の交流が続くことを願っております。
大阪支部長 岡本かおり

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