支部

2018.10/20 東京女子大学創立100周年記念祝会in New York

  • 報告

     祝会開催にご尽力下さったNY支部のメンバー/参加者集合写真

ニューヨークで100周年記念祝会をするのは、私たちNY支部会員の数年前からの願いでした。それがこの10月に実現したことをとても嬉しく思っています。

東京女子大学がアメリカ・カナダのプロテスタント各教派による献金で創立されたことは学んでいましたが、その具体的な働きは「在米協力委員会」によるものとの理解くらいで、あまり関心を持っていませんでした。しかし最近になってその在米協力委員会の事務所がニューヨーク市内にあったことを知りました。創立30周年、40周年、50周年、60周年、そして70周年の式典が在米協力委員会の主催で華々しく行われた記録を見つけたのはごく最近になってからでしたが、その委員会はすでに解散してしまっています。そうすると100周年記念は私たちNY支部の同窓生の手で是非行わなければ、という事になったわけです。

しかし私たちには資金がありませんし、皆この街で忙しくしているので、出来る範囲で無理のない企画にすることにしました。そのためには会員総出のお手伝いをお願いすることになり、司会、装花、写真撮影、礼拝での司式、奏楽、などを募集しましたら、皆さんそれぞれプロとして働いている中を時間をやりくりしてご奉仕してくれることになりました。ニューヨーク在住の卒業生の底力を見る思いでした。

さらに嬉しいことには、茂里学長、小野前学長、そして日本の同窓生が20名ほど、皆さんでツアーを組んで来て下さることになったのです。これで益々私たちの準備に拍車が掛かりました。コロンビア大学に勤める同窓生による大学構内ツアー、メトロポリタン美術館で日本語ツアーのボランティアをしている同窓生によるハイライトツアー、それぞれが無償のご奉仕ということで、日本からの皆さまへの準備も始まりました。

たくさんの同窓生に参加してもらうには、まずは会費を抑えることだと結論しましたが、物価の高いニューヨークではそれはなかなか難しいことです。そこで色々な試みをした結果、不思議とお金が集まってきて、どうにか最後には黒字にすることが出来ました。これは本当に不思議なお導きでした。

さらに驚くばかりのことが起きたことを、ここでご報告させていただきます。

茂里学長が、「創立時にお世話になった所へ行ってご挨拶申し上げたい」とおっしゃって、実はとても困ってしまいました。なぜなら、具体的にお連れする場所の見当が全くつかなかったからです。そこで慌ててあれこれ資料をひっくり返しましたら、「大講堂はヴァッサー女子大学のミセス・ヒルとミス・シュルツ、ミス・テイラーの募金によるものであった。」という一文を見つけ、藁をもすがる思いでそこにお連れすることにしました。

ところが、行ってみた先ではすでに一世紀前の資料を用意しておいて下さり、1920年代にはヴァッサー女子大学と東京女子大学は姉妹校であったこと、ヴァッサー女子大学からはその当時、教師も学生も東京女子大学へ幾人かが派遣されていたことなどの記録があったのです。さらに具体的な寄付金の記録もきちんと保管されていました。そして何よりも、茂里学長はじめ私たち一行四名を、温かくもてなして下さったのには、却って冷や汗が出るほどでした。アメリカ東部の名門校の実力とはまさにこのことです。

私たちは何かの大きな力に導かれてヴァッサー大学(1969年に共学になっています)へ向かったとしか言いようがありません。これは今回の大きな収穫の一つであり、さらに今後の両校の姉妹校への再発展を期待いたします。 

10月20日の正午から日本クラブで行われた祝会は、準備万端整い、祝福された感動的な会となりました。

また、祝会の翌日は日曜日でしたので、茂里学長とともに五番街長老派教会の礼拝に参列し、礼拝の後には当日の説教担当だったKate Dunn副牧師と面談が出来たことは大変光栄でした。

この会の実現にご協力くださった全ての方々に感謝を申し上げます。

同窓会ニューヨーク支部長
藤田小夜子

※全ての写真はプロの写真家(NY支部会員)小川かよこさん撮影。

ニューヨーク支部長ご挨拶/装花

ニューヨーク支部長ご挨拶/装花

NY支部から大学へ100周年寄付金贈呈

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祝会プログラム/おもてなしのお心のこもった松花堂弁当

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